【老健編】利用者に選ばれるための営業ポイント

2025.11.10
老健編

営業を始める前に知っておきたいこと

年によって大きなばらつきはありますが、大ざっぱな傾向として、真冬(1、2月)、真夏(7、8月)、そして秋(10、11月)の3シーズンに、入院患者が増える傾向にあります。

株式会社LIFULL Senior「65歳以上の家族、親族の入院、退院のサポートを行った方を対象のアンケート」結果でも下記のようになっています。

  • 家族の入院は「急な入院だった」と答えた人が6割。また入院をきっかけに要介護認定を申請した人も4割にのぼる
  • 退院後、約半数は「自宅以外」の場所へ。
  • 退院日が伝えられたのは退院の「数日前」が最多。過半数が退院まで一週間もない
  • 34.8%が、退院後の段取り期間「足りなかった」と回答。また退院後に介護施設に入居したケースの30.5%が、施設の見学に行ってない
  • 身近な人が入院する前に備えておくと良いことは「入院費用」「費用助成制度の知識」「親との話し合い」がTOP3

師走も近づき、退院者も増える時期になり、入居者などの獲得に特に力を入れて動かれる時期です。

営業は、施設長が先陣を切り、全ての従業員が行う前提で、基本的な営業のノウハウをきちんと落とし込む必要があります。

特に、介護現場で働くスタッフにとって、営業は苦手だという意識は否めません。

営業の意義・目的と基本的な知識をきちんと伝えることで、営業に対する意識改革を行い、顧客獲得につなげてください。

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伊藤 亜記​ 氏

株式会社ねこの手 代表取締役
短大卒業後、大手出版会社へ入社。祖父母二人の介護と看取りの経験を機に、社会人入学にて福祉の勉強を始める。98年、介護福祉士を取得し、老人保健施設で介護職を経験し、ケアハウスで介護相談員兼施設長代行を務める。 
その後、大手介護関連会社の支店長を経て、介護コンサルタント「株式会社ねこの手」を設立。現在、介護雑誌の監修や本の出筆、連載、セミナー講師、TVコメンテーター、介護事業所の運営・営業サポートなど、精力的に活躍中。最新刊は、『後悔しない。損をしない。人生後半に必要な手続きのすべて』(オレンジページ)で、医療・福祉法人の顧問や大手介護会社のコンサルタントも多数務める。

https://nekonote335.com/