第4回 成果だけに着目する評価方法
2025.04.21
前回は絶対評価と相対評価についてお話ししました。絶対評価は主として人間性や勤務態度を評価の対象にします。相対評価はそもそも評価基準がないので、何を評価の対象にするかは、すべて評価する人に委ねられます。
今回は絶対評価でも相対評価でもない、成果だけを対象にする評価についてお話しします。これには、「数値指数法」「職務基準法」「目標管理」がありますが、今回は数値指数法と職務基準法について述べます。目標管理については次回以降、詳しく説明します。
数値指数法
数値指数表とは、いくつかの成果指標を選び、それらを指数化し、ウェイトづけし、総合点をもって評価結果とする方法です。
たとえば評価項目の一つに「研修参加率」があるとすると、これの得点は表1のように決まります。
表1:数値指数法による得点の例
神田 靖美 氏
リザルト株式会社 代表取締役
人事制度のコンサルティング会社・リザルト株式会社代表。介護事業所を始め中小企業の人事制度づくりに従事。現在、『高齢者住宅新聞』に『今こそ知りたい介護分野の賃金・評価制度』などを連載中。上智大学経済学部卒業。早稲田大学大学院商学研究科MBAコース修了。