第12回 目標の達成率を300%上げる方法と、上司の役割
2025.12.15
はじめに:目標管理と上司の役割を考える
筆者は給与体系と評価制度を作ることのサポートをビジネスにしています。お客様は、最初は単に給与体系と評価制度を作ることを依頼されます。しかしいったんそれらが完成すると、今度は評価を利用して会社の業績を上げる方法を教えて欲しいと言われます。
目標管理も、単に目標を立てて達成率を集計しているだけでは、会社の業績は向上しません。目標が達成できなければ意味がありません。
そこで今回は、目標の達成率を上げる方法についてお話しします。
また、目標管理における上司の役割についてもお話しします。目標管理の正式な名称は「目標と自己統制による管理」です。働く人本人の自己統制に委ねるということを字義通りに解釈すれば、いちいち指示をする上司は要らないことになってしまいますが、果たしてそうなのか。上司は何をすれば良いのかについてもお話しします。
神田 靖美 氏
リザルト株式会社 代表取締役
人事制度のコンサルティング会社・リザルト株式会社代表。介護事業所を始め中小企業の人事制度づくりに従事。現在、『高齢者住宅新聞』に『今こそ知りたい介護分野の賃金・評価制度』などを連載中。上智大学経済学部卒業。早稲田大学大学院商学研究科MBAコース修了。