ケアマネジャーのあり方の検討が進んでいます

2025.01.22

厚生労働省では、次期制度改正に向けて、ケアマネジャーやケアプランのあり方について議論を進めています。この検討により、現状の課題と将来の方向性がより明確になると期待されています。

ケアマネジャーは、介護保険サービスの利用者と事業者、医療機関をつなぐ調整役として非常に重要な役割を担っています。しかし、その現場ではいくつかの深刻な課題に直面しています。まず、ケアマネジャーの業務負担が非常に大きい点が挙げられます。その業務は、単にケアプランを作成するだけではありません。利用者の自宅を訪問したり、家族や関係機関との調整を行ったり、医療や福祉機関との連絡業務を担うなど、多岐にわたります。加えて、制度上必要とされる書類の作成にも多くの時間が割かれ、その結果として、いわゆる「シャドーワーク」による負担がケアマネジャーの労働環境に悪影響を及ぼしています。このような多忙な日々は、慢性的な疲労やストレスの原因となり、特にケアマネジャー1人当たりの担当利用者数が多い地域や施設では、この問題が顕著です。

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小濱 道博氏

小濱介護経営事務所 代表
株式会社ベストワン 取締役
一般社団法人医療介護経営研究会(C-SR) 専務理事
C-MAS 介護事業経営研究会 最高顧問

日本全国でBCP、LIFE、実地指導対策などの介護経営コンサルティングを手がける。
介護事業経営セミナーの講師実績は、北海道から沖縄まで全国で年間250件以上。全国の介護保険課、各協会、社会福祉協議会、介護労働安定センター、一般企業等の主催講演会での講師実績は多数。
介護経営の支援実績は全国に多数。