ピンチをチャンスに変える地域連携の可能性
2025.04.23
近年、訪問介護業界では介護人材不足や経営基盤の脆弱性が深刻化し、特に小規模事業所を中心に倒産事例が急増しています。2024年には介護事業者全体で過去最多の倒産件数が報告され、訪問介護部門においてもその影響が顕著に現れています。このような厳しい状況は、単なる経営の終焉を意味するものではなく、業界全体の再編や事業再構築の大きな転換点として捉えられつつあります。国はこの現状に対し、従来の個別経営の限界を乗り越えるべく、複数の事業所が連携し協働してネットワークを形成する「面的支援体制」の整備を進めています。中でも、小規模法人等の協働化・大規模化の取組の支援は、地域における介護サービスの安定供給と経営改善に向けた重要な施策として位置づけられています。
小濱 道博氏
小濱介護経営事務所 代表
株式会社ベストワン 取締役
一般社団法人医療介護経営研究会(C-SR) 専務理事
C-MAS
介護事業経営研究会 最高顧問
日本全国でBCP、LIFE、実地指導対策などの介護経営コンサルティングを手がける。
介護事業経営セミナーの講師実績は、北海道から沖縄まで全国で年間250件以上。全国の介護保険課、各協会、社会福祉協議会、介護労働安定センター、一般企業等の主催講演会での講師実績は多数。
介護経営の支援実績は全国に多数。