特養経営改善の鍵は業務効率化にある

2025.06.18

特別養護老人ホーム(以下、特養)は、地域包括ケアシステムの中核を担う存在として、多くの高齢者の暮らしを支えています。しかし近年、物価高騰や人件費の上昇、慢性的な人材不足といった外的要因により、経営状況が悪化する施設が増えています。実際に2023年度の福祉医療機構(WAM)の調査によれば、特養全体の約4割が赤字経営に陥っており、なかでも従来型の施設では赤字割合が突出しています。

こうした厳しい経営環境の中で注目されているのが、業務の見直しと外部資源の活用による効率化です。中でもアウトソーシングの積極的な活用は、職員の負担軽減と経営の安定化に直結する現実的な手段として、各施設で導入が進められています。

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小濱 道博氏

小濱介護経営事務所 代表
株式会社ベストワン 取締役
一般社団法人医療介護経営研究会(C-SR) 専務理事
C-MAS 介護事業経営研究会 最高顧問

日本全国でBCP、LIFE、実地指導対策などの介護経営コンサルティングを手がける。
介護事業経営セミナーの講師実績は、北海道から沖縄まで全国で年間250件以上。全国の介護保険課、各協会、社会福祉協議会、介護労働安定センター、一般企業等の主催講演会での講師実績は多数。
介護経営の支援実績は全国に多数。