技能実習制度と来るべき育成就労制度への対策
2025.07.30
介護現場での人材不足は年々深刻化しており、外国人材の受入れはもはや現場を支える重要な柱の一つとなっています。特に技能実習制度は、これまで多くの介護事業者が人材確保の手段として活用してきましたが、本来の制度目的と実態には大きな隔たりがあることが問題視されてきました。本来この制度は、開発途上国への技能移転という国際貢献が目的であり、労働力の補填を目的としてはならないとされています。しかし、現実には人手不足を背景に安価で勤勉な労働力として活用され、転職が原則認められない中で劣悪な労働環境に置かれたり、人権侵害や賃金トラブルが発生したりする事例が後を絶ちませんでした。言葉の壁や文化の違いに対する理解不足も重なり、技能実習生が日本に期待していた生活とのギャップに苦しむケースも多く見られました。
小濱 道博氏
小濱介護経営事務所 代表
株式会社ベストワン 取締役
一般社団法人医療介護経営研究会(C-SR) 専務理事
C-MAS
介護事業経営研究会 最高顧問
日本全国でBCP、LIFE、実地指導対策などの介護経営コンサルティングを手がける。
介護事業経営セミナーの講師実績は、北海道から沖縄まで全国で年間250件以上。全国の介護保険課、各協会、社会福祉協議会、介護労働安定センター、一般企業等の主催講演会での講師実績は多数。
介護経営の支援実績は全国に多数。