令和9年度介護保険制度改正における介護保険部会意見書解説【第四回】地域間格差の拡大とサービス提供体制の再構築

2026.02.25

令和9年度改正に向けた議論で避けて通れないのが、都市部と地方部で極端に広がる「地域間格差」への対応です。現在、地方の中山間地域や過疎地では、訪問介護やデイサービスの事業所が一つも存在しない空白自治体が増加しており、その数は数百にのぼると言われています。

保険料を支払っているにもかかわらず、住んでいる場所によってはサービスを受けられないという事態は、国民皆保険を謳う制度として致命的です。この危機に対応するため、国は日本全国を画一的なルールで縛ることを諦め、地域の実情に応じた柔軟な制度運用へと大きく舵を切りました。

ここからは

会員登録(無料)またはログインが必要です

小濱 道博氏

小濱介護経営事務所 代表
株式会社ベストワン 取締役
一般社団法人医療介護経営研究会(C-SR) 専務理事
C-MAS 介護事業経営研究会 最高顧問

日本全国でBCP、LIFE、実地指導対策などの介護経営コンサルティングを手がける。
介護事業経営セミナーの講師実績は、北海道から沖縄まで全国で年間250件以上。全国の介護保険課、各協会、社会福祉協議会、介護労働安定センター、一般企業等の主催講演会での講師実績は多数。
介護経営の支援実績は全国に多数。