【第4回】論点4:制度の安定性・持続可能性を確保する報酬の在り方 │ 2027年度介護報酬改定審議の4つの論点解説
2026.06.24
介護保険制度は、創設から四半世紀を経て、財政的な持続可能性という根本的な問いに正面から向き合わなければならない段階に入っています。
給付費はすでに13兆円を超え、65歳以上の方が支払う第1号保険料の全国平均は月額6000円を超えています。40〜64歳の現役世代が負担する第2号保険料は、介護保険制度創設時の3倍にまで膨らんでいます。
給付費分科会の第1ラウンドで、健康保険組合連合会の伊藤悦郎委員が指摘したように、「これ以上の負担増に現役世代は耐えられない」という声は、単なる財界の論理ではなく、制度の存続を支える社会的合意の限界を示すものとして受け止める必要があります。
この緊張関係の中で進められているのが、利用者負担の見直しです。具体的には、一定以上の所得を有する利用者のサービス利用時の自己負担割合や、施設等の食費・居住費に関する補足給付(負担限度額)の基準について、令和8年8月から見直しが実施されます。
小濱 道博氏
小濱介護経営事務所 代表
株式会社ベストワン 取締役
一般社団法人医療介護経営研究会(C-SR) 専務理事
C-MAS
介護事業経営研究会 最高顧問
日本全国でBCP、LIFE、実地指導対策などの介護経営コンサルティングを手がける。
介護事業経営セミナーの講師実績は、北海道から沖縄まで全国で年間250件以上。全国の介護保険課、各協会、社会福祉協議会、介護労働安定センター、一般企業等の主催講演会での講師実績は多数。
介護経営の支援実績は全国に多数。