第3回「伝える力を高めるコツ」~報告したのに伝わらないを防ぐ~

2025.07.09

はじめに

「言ったのに伝わっていない」「ちゃんと報告したはずなのに、スルーされた」
そんなすれ違い、皆さんの現場でもきっと一度は経験があるのではないでしょうか?
私は現場で、介護職が「伝えたつもりだったんですけど・・・」と言われ、悩んでいる場面を何度も見てきました。
一方で、受け取る側の看護師側も「情報があいまいすぎて判断できなかった」という声を上げることも。
これは、単に「言葉足らず」という問題ではありません。
情報が複雑に絡み合う介護・医療の現場では、ただ話す・書く以上に、 「相手に届く形に変える力=伝える力」が求められます。

報告や申し送りは、単に「情報を渡す」のではなく、 「受け手が理解し、次の行動につなげられる形」で届けることがゴールです。 今回は、私の現場経験をもとに、「伝えたのに伝わらない」状況を防ぐための視点と工夫を、事例を交えてお伝えいたします。

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眞鍋 哲子 ​ 氏

看護と介護の想いを繋ぐ会社(株)ONMUSUBI代表取締役
福岡県北九州市出身

看護師として外科、整形外科、内科、精神科などを経験し、その後高齢者施設の看護師として23年間勤務。
生活の中の看護を追求し、チームケアを大切に現場での実践に取り組む。
現在は、全国で施設看護師や介護職、福祉関係職に向けたコンサルテーション、セミナー、執筆活動等を精力的に行っている。