第5回「多職種連携での温度差をどう埋めるか?」~情報の優先度・価値観の違いに気づく~

2025.08.06

はじめに

介護・医療・福祉の現場では、さまざまな専門職が「チーム」として関わっています。
皆さんは、職種間の捉え方で「温度差」を感じたことはないでしょうか?

看護師の声
「その利用者の皮膚状態、もっと早く教えてほしかった…」
「それってすぐに処置や対応が必要なことだよね?」

介護職や生活相談員等の声
「そんなに急がなきゃいけないことだったの?」
「看護師さんの意見って、なんだか押しつけられてる感じがする…」

私も看護師として、何度も感情が揺れ動き「どうしてだろう?」と悩んだことがあります。
はじめは「やる気や責任感の問題かもしれない」と思っていましたが、経験を重ねるうちに、職種や役割の違いで「見ている視点」「優先順位」「ゴール設定」が違うのだと気づきました。
今回は、私が関わった現場での「すれ違いあるある」を交えながら、
看護師・医療職と介護職・ケアマネ・相談員の視点の違いに光を当て、
連携のズレをどう埋めていくかを一緒に考えていきましょう。

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眞鍋 哲子 ​ 氏

看護と介護の想いを繋ぐ会社(株)ONMUSUBI代表取締役
福岡県北九州市出身

看護師として外科、整形外科、内科、精神科などを経験し、その後高齢者施設の看護師として23年間勤務。
生活の中の看護を追求し、チームケアを大切に現場での実践に取り組む。
現在は、全国で施設看護師や介護職、福祉関係職に向けたコンサルテーション、セミナー、執筆活動等を精力的に行っている。