排泄時の声掛けポイントと実践例

2025.04.28
排泄編

はじめに

こんにちは。今日は排泄の声掛けです。

私たち介護職員にとって、1日の中で最も介助する回数が多く、介助の仕方が難しいのが排泄です。

排泄は人間にとって、生きていく上で不可欠な生活行為である一方、とてもプライベートであり、汚い、臭い、恥ずかしいという負の感情が生まれやすい行為でもあります。排せつがうまくいかなくなると、社会活動への参加意欲が低くなり、「自分はダメな人間だ・・・」と自己肯定感が低下し、「生きていても仕方ない・・・」と生活意欲にも大きなダメージを負う人も多いものです。我々の介助の仕方や言葉かけ次第ではさらに利用者の心を傷つけてしまう可能性があります。利用者に尊厳のある生活を送っていただくためにも排泄ケアの際には配慮を心がけた声掛けができるようにしましょう。

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​尾渡順子

​尾渡 順子 氏

介護職として働く傍ら、レクや認知症、コミュニケーションに関する研修講師として全国を飛び回る。2014年、アメリカオレゴン州のポートランドコミュニティカレッジにてアクティビティディレクター資格取得。著作にはレクリエーションに関する書籍の他、「介護現場で使えるコミュニケーション便利帖」(翔泳社、2014)「介護で使える言葉がけシーン別実例250」(つちや書店、2017、監修)「認知症の人を元気にする言葉かけ 不安にさせる言葉かけ」(中央法規出版、2022)など多数。