外出(外出レク)・送迎時の声掛けポイントと実践例
2025.06.23
外出・送迎編
はじめに
皆さん、こんにちは。今回は「外出(外出レク)、送迎時の声掛け」についてのお話です。
まず「外出」についてです。自立や要支援、要介護度の低い利用者などが入居されている施設では、外出レクや外泊を盛んに取り入れている施設も多いですが、要介護度の重い、虚弱な利用者が多い場合、外出を困難と考える施設も多いのではないでしょうか。
施設が企画した外出行事やお散歩など、実は利用者さんはとても楽しみにされているものです。
たった10分ほどのお散歩でも外の空気を吸い自然に触れるだけで解放感を感じ、ストレスを発散できるものです。また散歩の際、普段会う事のない人と出会い親交を深めたり、人間関係の輪を広げることで社会参加の機会を作ることも出来ます。人と話すことは孤独感解消にも一役買います。
尾渡 順子 氏
介護職として働く傍ら、レクや認知症、コミュニケーションに関する研修講師として全国を飛び回る。2014年、アメリカオレゴン州のポートランドコミュニティカレッジにてアクティビティディレクター資格取得。著作にはレクリエーションに関する書籍の他、「介護現場で使えるコミュニケーション便利帖」(翔泳社、2014)「介護で使える言葉がけシーン別実例250」(つちや書店、2017、監修)「認知症の人を元気にする言葉かけ 不安にさせる言葉かけ」(中央法規出版、2022)など多数。