BPSD出現場面の声掛けポイントと実践例
2025.08.25
BPSD出現場面編
BPSD(周辺症状)とは
皆さん、こんにちは。
早いもので「認知症の人が安心する言葉かけポイントと実践例」も最終回を迎えます。ご愛読いただきありがとうございました。今回は「認知症の人が安心する言葉かけ、BPSD出現場面編です。
ちょっとおさらいです。認知症には「中核症状」と「周辺症状(BPSD)」があることはご存知ですか?
認知症の中核症状は脳の器質的変化によって起こるものであり、その症状は、発症してからの期間、損傷を受けた部位によって異なることは既に学ばれていると思います。中核症状に対し、周辺症状、いわゆるBPSDですが、症状としては「徘徊、暴言暴力、不潔行為(弄便など)、異食」などの行動症状、「不安焦燥、抑うつ、無気力無関心、幻覚妄想」などの心理症状があります。
尾渡 順子 氏
介護職として働く傍ら、レクや認知症、コミュニケーションに関する研修講師として全国を飛び回る。2014年、アメリカオレゴン州のポートランドコミュニティカレッジにてアクティビティディレクター資格取得。著作にはレクリエーションに関する書籍の他、「介護現場で使えるコミュニケーション便利帖」(翔泳社、2014)「介護で使える言葉がけシーン別実例250」(つちや書店、2017、監修)「認知症の人を元気にする言葉かけ 不安にさせる言葉かけ」(中央法規出版、2022)など多数。