第2回 精神疾患ってなに?②
2025.04.25
前回は、精神疾患によって「脳の働き」に様々な支障が現れ、それが多様な症状につながるというお話をしました。今回は、引き続き、埼玉県ケアマネジャー協会地域支援部講師の三幣が、「精神疾患のキホンのキ」として、「なぜ、精神障害のある方は関わりにくいと感じてしまうのか?」について、その理由を探っていきたいと思います。
精神障害が関わりにくいのはなぜ?
さて、皆さんにお伺いします。
脳梗塞の症状として運動麻痺、感覚障害、言語障害、頭痛・吐き気などが起こり、回復過程では急性期治療後にリハビリ病院へ転院、麻痺や言語障害が残るといったイメージが一般的でしょう。
三幣 千尋 氏
精神保健福祉士、介護支援専門員、相談支援専門員、東京都福祉サービス第三者評価 評価者
埼玉県内の精神科医療機関において、精神保健福祉士、ケアマネジャーとして勤務後、足立福祉事務所で介護扶助適正化を経て、現在は、司法福祉分野での精神保健福祉士としての活動を中心に、都内で居宅支援事業所のケアマネジャーとしても勤務している。
また2018年10月より一般社団法人 埼玉県ケアマネジャー協会の地域支援部の講師として全国で、ケアマネジャー、行政職員、一般企業向けに精神疾患やメンタルヘルス関連の講師を行う。