第2回 統合失調症の事例

2025.04.16

統合失調症とは

統合失調症は、約120人に一人(0.8%)が罹患する病気です。発症年齢は15~35歳が大半で、明らかな性差はありません。知覚・思考・感情・意欲など多くの精神機能領域に障害をきたします。

  • 幻覚、妄想、自我障害などの陽性症状(本来あるはずのないものが現れる)。
  • 感情鈍麻(喜怒哀楽の感情表現が乏しくなる)、自発性減退(自分から行動を起こす意欲や能力が低下している状態)、ひきこもりなどの陰性症状(本来あるべき機能が低下したり失われたりする症状)。
  • 記憶、注意、実行機能などの認知機能にも軽度の障害

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​山根 俊恵 氏

山口大学 名誉教授
NPO法人ふらっとコミュニティ🄬 理事長
(株)ふらっとCOMM. 代表取締役
精神障害者やひきこもり者が住み慣れた地域で自分らしく生活するための地域支援を展開している団体。

〈執筆書籍〉
「8050問題 本人・家族の心をひらく支援のポイント」 中央法規出版 2024年
「チームで取り組む ケアマネ・医療・福祉職のための精神疾患ガイド: 押さえておきたいかかわりのポイント」(担当:共編者) 中央法規出版 2020年
など多数